高齢者の「嚥下」が弱まる初期症状

食事の時間や、おやつの時間などに、「飲み込む力が弱くなったな」「食べ物や、飲み物が喉を通過する時に、何か違和感を感じる」、このような「なんだか変だな」といった症状が出始めた高齢者の方々は、「嚥下」が弱ってきたのかもしれません。「嚥下」とは、食べ物や飲み物を口から飲み込む事を表わします。この「嚥下」に異変を感じるという事は、「嚥下障害」が起っている可能性が考えられます。私達、人間は口や鼻から酸素を呼吸していますが、同時に、口から飲み物や食べ物を飲み込む事もできるのです。酸素は、口や鼻から入り、喉で気道に進みます。口から入った食べ物や飲み物は、気道ではなく、食堂に運びこまれます。これは、皆さんが無意識に、「気道」を開いたり、閉じたり、また、「食道」を開いたり、閉じたりするタイミングを、丁度よく計っているからこそ、身体のメカニズムが機能しているのです。こんな風に、呼吸や食事をする事を分析していくと、私達、人間は不思議な活動を無意識に行っているのですね。そして、年齢を重ね、加齢によって、身体機能の働きが鈍くなってくると、「気道」と「食堂」の「開く」タイミング。「閉まる」タイミングが、微妙にズレてしまうような事が発生してしまうのです。

このタイミングがうまいこと行かない時に、「誤嚥」というような事故が行ってしまうのです。食べ物や飲み物が、分岐点を間違えて気道に入りこんでしまうのです。「誤嚥」を防ぐためには、食事をする前にお口の運動を促したり、舌をよく動かしてから食事をするようにするような予防策が取られているようですが、歯科などで、歯や入れ歯のメンテナンスを定期的に行い、噛む力をキープしておく事も大切な取り組みの1つであります。何事も、異変を感じた初期段階で、対策を練ることが重要です。食事の時間や、おやつの時間などに、「飲み込む力が弱くなったな」「食べ物や、飲み物が喉を通過する時に、何か違和感を感じる」、「おかしいな」「なんだか変だな」といった症状が出始めたら、「嚥下」の調子を整えてみて下さい。

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